【募集終了】未来の地域をつくる住民700人の想いを灯そう。「廃校×獣害」の竹灯籠プロジェクトマネージャー募集!
受け入れ先:雲見の里いいし(地域自主組織)
このプロジェクトでは、住民主体の地域づくりを目指す人口約700人の飯石地区で、住民の飯石地区への想いを込めた“竹灯籠”の実現に向けたプロジェクトマネジメントを行っていただきます。この“竹灯籠”というアイデアは、令和2年の夏に飯石地区に関わった4名の大学生から生まれました。なぜ“竹灯籠”なのか、5年前に廃校になった飯石小学校の活用や飯石地区の抱える獣害被害の対策など、実際の地域の暮らしに深く繋がる理由がありました。
飯石地区には、「いいし地区計画策定委員会」と「小学校活用推進チーム」の2つの住民有志によるグループがあり、地域課題解決に取り組んでいます。今回のプロジェクトは、地区住民さんやこの2つの有志グループとの関わりが、“竹灯籠”を実現するために重要な鍵を握ります。
“これから先もやっぱりいいし”な地域づくりを目指して
「いいし地区計画策定員会」は、59歳以下のメンバーで構成されており、向こう5年間の地区計画策定を目標に平成30年から計16回協議を重てきました。地区計画とは、地区の今後の地域づくりの指針となるもの、つまり地区の未来を住民と共に描く大きな方針となるのです。
協議を重ねた末に「飯石に住む人が暮らしに安心や楽しみを見出し、これから先も過ごしていけると思える地域にしたい、そういう地域をみんなで作っていこう。」という意見から、完成した地区計画には”これから先もやっぱりいいし”というキャッチコピーが掲げられました。そして「安心して暮らせる地域」「活気ある地域」の2つの方針をもとに下図の通りの計画が立てられました。
この計画はあくまでも未来の飯石地区に向けてのスタートです。まずは、策定内容を地域住民に“自分ゴト”として捉えてもらえるよう、令和2年3月に住民参加型の報告会を企画していました。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止ため、報告会は無期限延期となり、いつ報告会を開催できるか見通しが立っていません。そのような状況でも、地区計画策定委員のメンバーは「いつになっても報告会を行う」という強い意志を持ち、住民参加型の報告会になるように様々な工夫を検討しています。
若者(大学生)と共に挑戦する飯石地区!〜竹灯籠の誕生〜
2020年夏に、1か月限定で「いいしがいいし!ラボ」と称し4名の大学生が仲間に加わりました。報告会を行う上で地区計策定委員のメンバーが何よりも大切にしていた「住民参加型で、地区計画を“自分ゴト”にして考えられる報告会の開催」を実現するために、アイデアや仕組みの提案をしました。 その中でも直近で重点的に進めていきたいアイデアが「竹灯籠」です。これは、飯石地区計画にある”鳥獣害対策”と、住民有志のグループ・小学校活用推進チームが進める”小学校活用”に深く関係するプロジェクトです。
まず、「鳥獣害対策」について、竹林の整備をされているかどうかが大きく影響します。 人手の入らない竹林が増えるとイノシシなどが出やすくなり、その地区全体の作物や、場合によって人にまで被害が及びます。そうならないために、竹林を整備して管理することが重要になるのです。飯石地区は、竹林の密集地が多く、年々獣害が増えています。現在は竹マルチ(下写真)によるサツマイモ栽培など、竹の活用に取り組んでいますが、さらに活用策を考えていきたいところです。
次に、「小学校活用」について、飯石には5年前に廃校になった旧飯石小学校があります。小学校の歴史は深く、140年以上前から飯石地区の教育を支えてきました。“平和を”“如己愛人”で有名な永井隆博士は、この旧飯石小学校の卒業生でもあり、飯石地区のシンボルです。永井博士が自らをかえりみず人に尽くし、平和を祈る姿は、この飯石小学校でも学び継がれてきました。飯石地区では、この旧飯石小学校を永井隆博士の「平和を」の精神を受けつぐ場所として、また、これからの地域づくりの拠点となるよう、活用に取り組んでいます。
このように、地区計画と小学校活用それぞれの想いが込められたのが、「竹灯籠」なのです。
今回は、このような背景から生まれた“竹灯籠”のプロジェクトマネージャーを募集します。飯石地区のこれまでを理解しながら、飯石地区に合った竹灯籠の実現を一緒に行いませんか?
募集対象 | 大学生 |
期間 | 2021年2月〜3月上旬のうちの1ヶ月 ※現地実施を予定 |
テーマ | プロジェクト企画・実施 |
業種 | 地域・まちづくり |
1ヶ月間の 活動内容 | 【ステップ①】 ・目指す地域をイメージできる ・地域を取り巻く現状(課題・強みなど)を把握する ・いいし地区計画策定委員の皆さまと意見交換 ・今回の取り組む内容について把握し、プロジェクトの計画を立てる 【ステップ②】 ・プロジェクトの計画に従い実施準備を行う ・竹灯籠実施の目標(ゴール)を定める ・結果検証方法(ゴールの達成度)を検討する 【ステップ③】 ・3月上旬実施予定の報告会の時期と合わせて竹灯籠を実施 ・結果検証 |
事前課題 | ・地域自主組織について事前学習(資料提供) ・雲見の里いいしの地区計画について事前学習(資料提供) ・いいしラボの最終報告会動画を視聴。本プロジェクトの背景を知る(資料提供) |
期待する効果 | ・地域の目指す姿を事務局や地域の方と描きながら、竹灯籠の試作や実施を行うこと。 |
得られる経験 | ・企画案を実現するプロセス ・企画実現の過程での地域住民との協働 |
対象となる方 ※いずれかに当てはまる方 | ・飯石(地域社会)をしっかり理解したうえで取り組める方 ・鳥獣害や竹林の活用などに関心のある方 ・地域運営に関心がある方 |
活動条件 | 【活動期間】令和3年2月1日〜3月31日の間のまとまった1ヶ月間 (開始日・終了日は個別調整) 【活動頻度】週4〜5日 【活動時間】8時30分〜17時15分 ※交通事情・天候・イベントの内容などで変更あり 【宿泊】雲南市木次町(U.C.C寮※大学生約7名と共同生活) |
活動場所 | 飯石交流センター(島根県雲南市三刀屋町多久和516-2) |
寮から活動地 までの交通手段 | 【主な交通手段】 寮 - 下熊谷バスセンター(徒歩約20分・自転車約7分) 下熊谷バスセンター - 飯石(バス約49分)ほか 【積雪など悪天候の場合】 事務局で送迎対応 |
費用 | ・食費などの出費は自己負担 ・寮への入居費用は不要 ・活動支援金あり |
私たちはこんなチームです!
■会長 妹尾■
雲見の里いいし会長の妹尾です。楽しいことが好き、楽しませるのはもっと好き。趣味はカラオケと仮装です。地域の安心安全のためにはいつでもどこでも飛んで出ます(爆音でド演歌かけて激走する軽トラを見かけたらそれはきっと私です)。若ぇもんの「アヤクチャない」アイディア待っちょーけんね。
■黒谷■
孫ターンで飯石に流れ着きはや2年。ここで暮らすなどほんの5年前まで想像もしていなかったが、今は「ざいご」の生活を満喫している。悪玉コレステロールの数値が下がらない。早口になりがちですので聞き取りにくいときは言ってください、もう一度早口で話します。
■金築■
Uターンなのか孫ターンなのか曖昧な存在。その曖昧な立ち位置を活かし、飯石の「みんなの孫」になるべく日々奮闘。愛知県の人口1000人の村に移住した経験や、狩猟免許を持っているなど、イマドキ女子感を出している割にワイルドな生き方をしている。市役所職員と自主組織の職員、2足の草鞋で活動中。
(写真左より、金築・妹尾・黒谷)
\ 飯石でまっちょ〜けん! /
飯石地区の概要
雲南市三刀屋町の山間に位置する飯石地区は、
・総人口702人、高齢化率46%
・12自治会、4支部制(上熊谷、多久和、大倉下口、粟谷)
・雲南市中心部から車で約15分
・平成28年に飯石小学校が閉校
・飯石神社、多久和城など歴史遺産にも恵まれた地
・長崎の被爆者救護に尽力した永井隆博士が幼少期を過ごした場所
といった特徴を持つ地域です。永井博士のふるさとということもあり、平和学習に力を入れていました。そのため、現在も地域住民は飯石地区の歴史や文化を重んじて生活しています。
ですが、平成28年に飯石小学校が廃校になり、小学校の活用や子どもたちのつながり、若い世代のつながりの希薄化、次世代の地域づくり担い手の確保が課題となっています。
【新型コロナウイルスに関わる対応策】
現在、インターンシップ実施において「新型コロナウイルス対策マニュアル」を導入し、現地での実習を予定しております。ただし、全国の感染症蔓延状況に応じて、インターンシップの中止をする場合もございますので、お申し込みの際は、その旨をご了承いただいた上でお申し込みをお願いします。
【お申し込み方法】
お申し込みフォーム:https://forms.gle/iFxYbunv4BMuneZy8
期限:令和3年1月15日(金)18時まで
【お問い合わせ】
雲南コミュニティキャンパス事務局(島根県雲南市役所政策企画部内)
TEL:0854−40−1011(担当:武田)
FAX:0854−40−1019
Mail: ucc_is@googlegroups.com