【NEWS】島根大学「中山間地域フィールド演習」の授業運営を行いました。
2021年8月6日から8月12日に、島根県雲南市大東町にある島根大学雲南フィールドステーション(以下FS)で島根大学生7人(1回生2人、2回生5人)が中山間地域フィールド演習を行ないました。中山間地域フィールド演習とは、グループ単位での活動を主としたフィールドワークを中心に実施する島根大学の教養育成科目の一つです。この講義自体は、以前より雲南市で実施されてきましたが、本年度は当法人が現地コーディネーターや講義プログラムの設計等を担当いたしました。
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島根大学雲南フィールドステーション
中山間地域フィールド演習とは
「中山間地域フィールド演習」では、大学生が地域の方々と交流し、特徴や課題、その解決策の提案・実践を行っていくことで、地域の未来を自ら切り拓くための力を身につけることを目的としています。
雲南市に詳しく、すでに実践を行っている方々からお話を伺い、まず地域の現状や課題について理解を深める。そのあとは、フィールドワークを通じて感じとった大学生ならではの視点や価値観から見えてくる「イイトコ」を参加者同士で共有。共有した内容をもとに、最終報告会にて、地域の「イイトコ」を生かした課題の解決方法を提案していきます。
演習6日目、中山間地域フィールド演習の報告会をFS近くの駅前公民館で行いました。報告会は2部構成で開かれ、1部は地域の「イイトコ」を活かした地域運営の提案を、2部ではサテライトキャンパスであるFSの活用方法について報告しました。当日は、フィールドワークの際にお話を伺った地域自主組織の方や、観光ガイドの方を含め14名の住民の方にご出席いただきました。
報告会 発表資料
中山間地域地域フィールド演習
報告会を終えての感想
参加学生
まず何より、これまでお話を伺った地域のみなさんが、報告会に足を運んでくださっていたのが嬉しかったです。自分たちの発表をメモをとりながら真剣に聞いてくださっている姿を見て愛を感じました。
また報告会終了後、地域の方から「ぜひまた雲南に来てね」「これで終わりにしないでね」と言われ、ウェルカム精神がとても嬉しかったとともに、また違う形でも携わりたいなと感じた。
地域住民の方々
理解しているつもりのことを本当はよくわかっていなかったと学生さん方の発表を聞いて感じました。住民以上に地域のことを考えてもらったと思いました。
島根大学教員:丸山実子
今まではオンライン授業ばかりだったのに対して、この演習では現地に足を運んでインタビューして生の声を感じ取ることができるので、それも1つの目的です。画面上ではないところから探ることが大事かなと思っています。地域のイイトコを発見できるようになると他人のいいところも発見できるようになります。また、仲間からのフィールドワークをもらうと今度は自分のイイトコが見つかります。この循環を演習では繰り返しているので、学生は自ら動く・伝えるようになりました。改善点としてはFSは未完成なところもあるので、環境の部分を整えたいなと思います。それと、もっと多くの学生に受けてもらいたいです。島大生だけじゃなくて県大生とも繋がる機会が増えればと思います。
当法人代表:山下実里
大学生の学びに関しては、毎日地域や参加学生同士のいいところを見つけるなどポジティブなコミュニケーションをしたことで、地域を知る、自分を知る、仲間を知るという重要なことを学ぶことになったと思います。課題ではなく、「イイトコ」を見つけることで地域の現状や住民の考えを知った上での提案ができます。そうすることで、地域にて定着した課題解決の提案になります。でも、提案をしておわりではなく、その先に目を向けることが必要だと思います。今後も大学の授業内で知るだけでなく、その先を考えて動けるような活動をしていきたいです。
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直撃レポート!「中山間フィールド演習」を終えて
雲南コミュニティキャンパス(以下U.C.C)は、その名の通り雲南市全体を学びの場として、様々な取組を実施している。その一つとして、8月6日〜12日に、島根県雲南市大東町…