【インタビュー】地元雲南で働くを知るために
今回お話を伺ったのは、株式会社かみしろのインターンシップに取り組んだ山根さん。
初めて取り組むSNSマーケティングに挑戦しながら、将来のUターンを見据えて活動された想いを伺いました。
今回インタビューした学生
●山根光博さん
大学:島根県立大学 地域政策学部 地域経済コース3年
出身:島根県雲南市
雲南市の好きなところ:どこにいてもどんなことしてても応援してくれる環境!
主なミッション
受け入れ先:株式会社かみしろ
テーマ :“天井のないお風呂”のマーケティングマネージャー募集!
受入期間 :令和6年3月1日(金)~令和6年3月26日(火)
セールスではなく、潜在意識に働きかける
ーインターン先について教えてください。
私がインターンをさせていただいていたのは「株式会社かみしろ」という企業で、建築のことについて主にやられていて、新築注文住宅の建築だったりだとかリフォーム事業だったりとかそんなことに携わっておられる企業さんです。
ーインターンについて教えてください。
インターン先の株式会社かみしろさんでは、新築注文住宅やリフォームを中心に、建設業や旅客業などをされています。実は、フォロワーが約1万人ぐらいおられるようなInstagramの運用をされていて、今回のインターンシップでは、その情報発信を通して顧客との繋がりづくりを任していただきました。
基本的には事務所で発信準備の作業をしていて、SNSマーケティングや建築に関する情報収集をしながら、インスタに載せる文章を考えていました。
ーSNSマーケティングってどんなことをするんですか…?
そうですね、これがちょっと難しくて。
なんかこの商品いいですよ!という売り文句を考えるのではなく、潜在意識に働きかけて買いたくなるような欲求を引き出すのがマーケティングだと社長から教えてもらいました。
それをSNSでやってみようと思ったんですが、やってみて初めて難しいと思いました。実物を見てもらえれば早いんですけど、それをうまく文章と写真で伝えなければいけないというのが大変で。そのためには、やっぱり自分が一番に企業について、事業について、知らなければいけないなと思いました。かみしろでは「高気密高断熱住宅」っていうのをつくられていて、夏でも涼しくて冬でも暖かくて光熱費が安いよねっていう住宅を建てておられるんですけど、そういった家を全国に広めていこうよっていう「百年の家プロジェクト」というプロジェクトに関することを主に学びました。
ーめちゃくちゃいい家なんですね!実際に行かれたりはしましたか?
お邪魔させてもらいました!行ってみて暖かかったというのが第一に感じたことで、お風呂に天井がないんですよね。
ー天井がない?!
お風呂に天井がない家なんですよ。お風呂が吹き抜けになっていてリビングとかとつながっていて、それがすごい面白いなって感じました。結構理にかなってて、お風呂場にメインエアコンがあるんですよ。お風呂を一番暖かくしたいっていう想いがあって、そのエアコンが作動すると天井がないおかげで家中が暖かくなるんです。しかもお風呂に入ると部屋全体が加湿されて湿度が全体的に上がったりだとか、掃除がめっちゃ楽っていうメリットもあります。
「高気密高断熱住宅」っていろんなハウスメーカーさんがつくられているんですけど、各建築業者によって施工技術とか技術力とか、基準みたいなのが結構バラバラで、住んでる人によって反応が結構二分されてて。めっちゃよかったという人と、めっちゃ悪かったという人が結構いて。
なんかそれを明確に基準を設けていい家を作ろうっていうのと、もう一つの大きなテーマとして「ヒートショック事故をなくそう」っていうのがあるんです。ヒートショック事故ってご存知ですか?
ーヒートショック事故…?
まあ家だったらお風呂場で起こりやすいんですけど、寒いところから急に暖かいお風呂に浸かって暖まって、そこからまたすぐに外の寒い場所に出ると、気温差で亡くなってしまったりする事故っていうのが結構多くて。年間6万人くらいの方が亡くなっているんです。
そういった事故を無くしていこうぜっていうのを、「百年の家プロジェクト」でやられています。
雲南で働くというのがどういうことか知りたかった
ー今回のインターンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
大学3年生でちょうど就活の時期なんですけど、1月の末に終わりまして。そんな中でインターンの募集を見つけました。自分は雲南の出身ではあるけど、雲南で働いた経験はなくて。雲南で働くというのがどういうことか知りたかったので参加しました。
ーかみしろを選んだ理由は?
インスピレーション的なところが大きいです。募集サイトを見ていて、他にも何個か行ってみたいところがあったんです。でもかみしろさんが「天井のないお風呂のマーケティング戦略を考える」というキャッチコピーで募集されているのをみて、なんかおもしろそうと思ったのがきっかけです。
ーご自身の中で1番変化したと思うことを教えてください。
そうですね。情報の受け取り方が変わりました。ニュースとかこれまでただ受け取るだけだったのですが、どう伝えたらおもしろいだろうと考えるようになりました。インターン中に僕が書いた文章に対して社長から「ただ情報を載せるだけではなく、主観的な意見も織り交ぜつつ情報を載せることに意味があるんだ」という言葉をいただきました。自分がどう感じて、どう伝えるべきかを考えるようになったのはそこからですね。それをきっかけに「建築のことを何も知らない大学生の視点」を大切に投稿を考えるようになりました。かみしろのインスタグラムには建築業だからこそわかることがたくさん投稿されていたので、自分にしかない視点を意識して文章を考えました。
ーなるほど。インターンシップの中で印象に残っていることはありますか?
そうですね。天井のないお風呂を自分の目で初めてみた時は本当に驚きました。本当にお風呂に天井がないんだ!って(笑)
天井がない分上に洗濯物が干せたり、お風呂が一番暖かくなるように設計されているので1日干すとなんでも乾くというのに驚きましたね。
他には、社長の人柄がすごく素敵で。自分の文章に対するフィードバックがすごく的確でした。最終日にご飯に連れて行っていただいたのも嬉しかったです。ご飯に一緒に行った時は今回のインターンの受け入れの対応不足を気にされていて、インターンシップの期間の過ごし方について深く振り返っておられたんです。でも、自分自身も、動こうという努力を怠っていた面もあるので、社長と一緒にインターンの振り返りをしました。次回インターンやるならどんなふうにやればいいかなとか。
ー他のインターン生との関わりについて教えてください。
みんな、すごくおもしろかったですね。県外から来たインターン生もいたんですが、雲南にルーツのない県外の人が雲南に来る時点で、地元出身者としては「なんで?」って思ってて(笑)
最初は自分と同じ雲南出身の人ばかりかと思ってたんです。そしたら、雲南にルーツがない人、雲南市外出身の人もいて。すごいなというのが、みんなに対して感じた第一印象でした。
そんなメンバーと1ヶ月関わる中で、このメンバーでよかったなというのがあって。「こういうことやってみたい!」という野心の強い人ばかりで、しかも他者にリスペクトをしている人ばかりだったんです。インターンに参加して本当によかったと思いました。
ーありがとうございます。インターン生との1番の思い出を教えてください。
いろんな思い出がありますね。レンタカーを借りていたので、夜に少し遊びにいったりとか。僕は1対1で話すことが好きなのでドライブに行ったのですが、それがすごいおもしろかったですね。海を見ながらそれぞれの想いを語り合い、それはもうあっつい話をしました(笑)
あと今回のインターン生たちは温泉やサウナが好きな子が多くて、休日はみんなでよく遊んでいました。
気になったら一歩アクションを起こしてみる
ーそれでは最後に、これから雲南でインターンを考えている学生へ向けてメッセージをお願いします。
そうですね、迷っていたら一歩踏み出してみよう!というのがひとつあるかなと。自分は行動力が高い方だと思っているのですが、周りの大学生には一歩を踏み出すことができずに後悔している人がたくさんいる気がしています。今回のインターンは雲南でインターンやってる!行っちゃえ!というノリで参加したのですが、いい思い出をいっぱいもらったし、いい仲間もいっぱいできました。行動せずに後悔するよりは、行動してから後悔する方が満足度も高いと思うので「気になったら一歩アクションを起こしてみる」ということが大事だと思います。