【大学生対談】挑戦を通じて、高校生に伝えたいこと
U.C.Cを運営する一般社団法人CommunityCareersへ5日間のインターンシップにやってきた二人。これから大学生活に望む高校生たちへ、現役の大学生の率直な想いを語り合った。
対談した大学生
■小林夏綺(21) ※写真左
・島根大学法文学部社会文化学科3年
・兵庫県美方郡香美町出身
・「地域活性」「まちづくり」に興味があり、実際に自分が地域へどういったアプローチができるのかを具体化したいと思いインターンシップに参加。
■柿田美友(20) ※写真右
・奈良女子大学文学部人文社会学科2年
・島根県出雲市出身
・夏休みを充実させたいという想いからインターンシップに参加。地域づくりや観光に関心がある。
大学生の夏休み
小林:大学生の夏休みってどうですか?2年生の柿田さんはコロナ禍での学生生活しか知らないですよね……?
柿田:そうなんです……。1年生のときは知り合いもいなかったので夏休みもずっと家にいたし、地元に帰省しても自動車学校に通ったり、地元の友達と時々遊んだりするくらいでしたね。でも自動車学校を卒業すると、とうとう暇になっちゃって。学校が募集してたアルバイトをしてました。暇すぎたからシフトをたくさん入れて「働きすぎです」って学校側から怒られました(笑)
小林:そんなこともあるんですね(笑)
柿田:コロナ前はどうだったんですか?
小林:コロナ前は弾丸で甲子園行ったり、友達と松江で食べ歩きしたりとか。でも大学生の夏休みって2ヶ月もあるので、後半になると「あれ?何しよう」みたいな。時間があるのはいいことだけど、結局無駄にしちゃってるなって(笑)私みたいな人も多いなかで、一歩踏み出してやりたいことに挑戦している人たちがいるって思うと……!
柿田:いやほんとに!背筋が伸びちゃいますね。
小林:そういう人たちはキラキラしてますよね!
雲南にこんな動きが…
柿田:U.C.Cのことを知ったとき、初めは「え、何これ」ってなって(笑)大学生がどんどん雲南にやって来て、地域と一緒にチャレンジをしてるなんて全く知らなかったので……。今までは正直、島根って人が出ていっているイメージしかなかったから、「あ、県外の人って来るんだ」みたいな衝撃を受けたんですよね。
小林:あ~なるほど。
柿田:地元の人には「いや島根って娯楽ないし、なんか……ねぇ」みたいな共通認識があると思っていて。実際言葉にするかどうかは分からないけど「どうせ田舎だし」っていうのを皆考えていると思うんです。だから全国各地から「こんな取り組みがあるぞ。雲南行こう」っていう人の流れが面白くって!
小林:そうなんですね。でも確かに自分も吸い寄せられるように雲南に来たかもしれないです。もともと島根って地域活性の取り組みが盛んなイメージですけど、こんなにチャレンジの町があるんだって知ったときは鳥肌立ちました(笑)
柿田:ですよね。それに、たくさんの人が大学生のインターンシップに協力してくださるのがまずすごいと思いますし。
小林:いや本当に。若者の挑戦や成長を、地域の活力にして盛り上げていきたいって思う人たちの輪が広がっていっているんだなぁって思いますね。
柿田:チャレンジを応援する環境があるって、すごいことですよねぇ。
小林:なかなか無いことですよね。
挑戦して気づくこと
小林:本当に怖がらずに飛び込んでいくのがいいと思いますね。
柿田:「遊びに行ったの楽しかったよね」の次元とは違う楽しさがあるというか。胸を張って言える楽しさって、思いきった挑戦のことなんだろうなって思います。
小林:確かに。実際このインターンシップ、めちゃくちゃ緊張して来たんですよ。松江を1週間離れて一人で何かに行くっていうのも初めてでしたし。緊張したけど、でも結果飛び込んでみたら、こうして受け入れてくれる環境があるので。
柿田:そういう機会って、大学生になると結構ありますよね。それで、知らない人ばかりだからこそ、かなり気分が楽みたいなところも逆にあって。
小林:あ!逆にそういうのもありますね!
柿田:親しい友達といくらでも喋れるのは当たり前だと思うんです。けど、知らない人ばかりのところに飛び込んでみたとき、ふと「あ、喋りやすい」ってなったり。
小林:実際そうじゃないですか?この場に普段めっちゃ仲良くしてる友達がいたとして、例えば地域への想いみたいなこと話せるかって言われたら、また何か変わってくると思うんです。同じような想いをもった者同士だからこそ語れることがあるというか。
柿田:あ~分かります。地元の友達とだったらこんなこと言えてないです。
小林:結構大きいですよね。これだけ本気で語り合える同志に出会えて、キラキラしてるかっこいい大人たちを間近で見れるし。
柿田:ほんとにほんとに。
地元を考えるきっかけ
小林:「どうせ島根なんて」みたいな、なんとなくある共通認識に縛られてる人って多いんだなって思いますね……。全く島根に関わりがなかった外から来た身からしたら、まあ人それぞれ感じ方はあると思うんですけど、私の場合は「島根なんていいところなんだ」ってなったので。
柿田:いや本当にそれがびっくりなんですよ!「え、え、何が?」みたいな(笑)
小林:一人暮らしするために来ると、やっぱりこう、壁ってあるじゃないですか。でもその壁を、町の雰囲気とか人の温かさとかがちょんちょんちょんって壊してくれる感覚というか(笑)受け入れてくれる感じがして。住みやすい。
柿田:インターンシップで外にお出掛けしたときも、お会いした方々に本当によくしていただいて。
小林:ね~!
柿田:「うわ~いいなぁ」ってなりましたね(笑)ありますよね、この、温かみというか。皆さんが顔なじみっていうのが本当に素敵なことだなって思います。
小林:そうですよね~。
柿田:だから改めて考えると、島根出身としては「島根捨てたものじゃないんだよ」って気持ちです(笑)。都市の楽しさはいくらでもあると思うんですけど、「そういえば楽しかったな」って思い浮かぶ地域のお祭りって誰にでもあるんじゃないかなって思うので。そういうのは地元が一番強いと思います。こうして自分の地元とか、この雲南っていう素敵な土地のことを考える期間になるのがU.C.Cなんだろうなって思います。
小林:あ~、それいいですね。雲南のことだけを好きになるんじゃなくて、自分の地元を好きになれる機会になるかもしれない。それを自分の地元に照らし合わせたりとか。自分の地元を考えるきかっけになるって、確かにいいですね。
自分の成長が地域のためにも
柿田:場所がどこであれ、何かに取り組むのって大事ですよね。大学に身を置いてる間は「夏休み長いな……」とか「空きコマ何しよう」ってなるんですけど、長いスパンで見たら大学の4年間ってあっという間ってすごい聞くので。
小林:リアルに自分が今「もう3年生なんだ」って、震えるんですよね、時々(笑)
柿田:あ~(笑)
小林:だからなおさら動いとかなきゃって。ましてやこういうチャレンジできる環境を提供してもらえてるんなら、やらないともったいないなって思いますね。
柿田:早いうちに知って早いうちに行動を起こしていたら、もっと良かったのかなって思います。高校生のときにU.C.Cのような活動を知っていたら、地元について自信を持てただろうし、「大学生ってそんなことできるんだ、すごいな」って思いつつ大学生活を始めることができたと思うので。
小林:チャレンジできる環境があるんだっていうのをね。知っていたら、私みたいに「具体的に何に興味があるんだろう」って将来について考える時間になったとき、自分の興味関心をさらにさらに深めていけると思うんです。
柿田:自分のステップアップになりますもんね。
小林:なる。絶対。
柿田:自分のステップアップを目的として参加して、それが地域のためにもなるってなったら、本当にWin-Winじゃないですか。
小林:地域の中に飛び込んで挑戦するのは私たち学生にとってメリットがあることだし。地域にとってもすごくいいことだと思うので。
柿田:そうですよね。
小林:地域が若い人たちの力を必要としている中で、私たちみたいな若者が参加できるって、地域の人、地域全体としてもプラスなことなんじゃないかなって思います。