【インタビュー】自分のためだけの「ありがとう」

今回のインタビュー記事は他と趣向を変え、インタビュー形式ではなくインターンシップした大学生本人が体験レポートを執筆しました。
社会福祉法人有隣会でインターンシップに取り組んだ大学生の率直な思いと学びについて、ぜひご一読ください。

レポート学生

ダイキさん
大学:島根の大学に通う大学三年生
出身:愛知県
雲南市の好きなところ:人の優しさを日常に感じられるとこ、若者を寛容に受け入れてくれる風土があること

ミッションと受入先紹介

受け入れ先:社会福祉法人有隣会
テーマ  :福祉業界で働く魅力を発見し、地元の若者に福祉業界の魅力を発信する仲間募集!
受入期間 :令和6年8月~9月

【募集終了】2024年度前期U.C.Cまちまるごとインターンシップ

“まちまるごとインターンシップ”は、雲南市主催の雲南コミュニティキャンパス(U.C.C)の一環で実施するプロジェクトです。雲南コミュニティキャンパス(U.C.C)は、日本…

興味と直感でのインターン

<インターンシップに参加したきっかけ>

今回のインターンのミッションが福祉業界の人材不足の解消というところで、マーケティングや「人材」という言葉に惹かれたのと、単純に福祉という自分が知らない業界に飛び込んでみたかったっていうのが大きな理由です。あとは、なかなか自分ひとりで何かを成し遂げることがないので、そういった機会にもなれば良いかなと思っていました。
今、振り返ると直感で動いていたところはあります。。。

介護を知る。そして伝える。

<インターンシップでやったこと>

私は、社会福祉法人有隣会の特別養護老人ホーム「梅里苑」で活動をさせていただきました。介護業界の魅力を発信するために、まずは自分が介護を学び、その魅力を知ることから始めました。なので、活動の多くの時間は利用者さんの生活のお手伝いというかたちで掃除や洗濯などをしたり、利用者さんとの会話や一緒にレクリエーションなどをして過ごしました。またその業務の合間で、自分の観点だけでない福祉の「魅力」を知るために多くの職員さんにお話をお伺いさせていただきました。
活動の集大成として、福祉の魅力を高校生に伝えるためのチラシを作成しました。介護の現場は若い世代が少ないという課題から、実際に有隣会で働いておられる高校卒業1年目の方にヒアリングを行い実際の業務内容や働いてみて感じるやりがいについてコメントをいただきました。
インターンをしたからこそ気づけた介護の魅力をチラシに込めたので、このチラシをきっかけに少しでも介護に関わる人がふえればいいなと思っています。

「ありがとう」をもらえる優しい仕事

<インターシップを通して印象に残っていること>

介護の仕事を体験してみて、現場で働いていらっしゃる方たちの『気付く力』というものがすごく印象的でした。利用者さんの変化にいち早く気づいて、「こうした方がいいよ」であったり、「今日○○さんはこうだよ」という自分では気付くことのできない変化を繊細にとらえて共有する姿は、生活を支援するという言葉を体現していて、プロとして尊敬できるし、『介護』はとても優しい仕事だなと思いました。
また、利用者さんとの関わりの中で「ありがとう」を言っていただいた経験がすごく心に残っています。普段の生活の中で誰かのためのありがとうではなく、自分のためだけにありがとうを言ってもらえるのが、介護職のいいところだなと身に染みて感じました。

普段の生活で「ありがとう」を言われることが無いわけではないけれど、利用者さんから言っていただく「ありがとう」はすごく特別なものに感じました。介護の経験もない自分が生活のお手伝いをするのはとても不安だったのですが、「ありがとう」と言っていただくことで、すごく前向きにインターンに取り組めたと感じています。
そんな「ありがとう」という温かい言葉によって心を豊かにする感覚を得たことが、活動前の自分と比べて大きく変わったポイントかなと思います。「ありがとう」をもらうためって言うとちょっと図々しいけど、これからも職場の皆さんのように誰かのために動ける人間になりたいなと思います。

第二の故郷

<雲南での「暮らす」を体感して>

雲南での長期インターンは2回目で暮らしにはもう慣れてしまいまって、いつでも移住できてしまいそうです(笑)
中でも、自分を覚えてくれている人が増えたのがとてもうれしかったです。街中や銭湯で出会う人に「○○の子だよね!」などと声をかけていただく機会があり、「暮らし」を通して地域の一員になっているような気がしてとても心地良い気持ちになったことを今でも覚えています。
あとは、雲南に詳しくなってきたこともあってとにかくいろんなところにご飯を食べに行きました。ご飯で妥協したくないという自分のポリシーもあるので、雲南の美味しいご飯をたくさん食べれたことが幸せでした。特に、とある居酒屋さんを大好きになってしまって、今でも絶対に月1で行ってます!

DIVE!

<雲南市でのインターシップを検討している学生へ>

とにかく飛び込んでみないとわからない。この一言につきますね(笑)
自分の知らない世界(社会)は無数に広がっていて、そんな世界に飛び込んでみることは視野を広げられる素敵な経験になるなと改めて感じました。チャレンジっていう言葉は重いかもしれないけれど、自分の生きている世界のちょっとだけ外に出てみることでどこか違った自分になれる気がしています。大きなことを成し遂げるわけではないけど、何か一歩先の違った自分に出会えるのがこのインターンだと思っています。迷ったらDIVEしちゃいましょ!!